オープンソースCMS等で運営すると、いくつかのところで困ってしまうところがあると思います。
前回の記事でご紹介した通り、クレジットカード決済やCSVでの一括登録などが足りてない!と思うところがあります。
しかしながらMagentoではエクステンション等を使うことにより、ほとんどのことがカバーできます。
今回は、標準では搭載されているのですが、動かすまで一工夫必要なニュースレター配信(メールマガジン配信)の方法をご紹介したいと思います。
[divider]Cronの登録[divider]
まずはCronの設定をしなくてはなりません。実はMagentoの管理画面上ではすでにニュースレターの配信ができるようになっているのですが、Cronのキューに登録されるだけで、定期的にCronを動くように設定をしてないとキューにあるだけで、配信はされていないんですよね。
まずサーバー上でCronの登録を行います。
sudo crontab -e
でCronの設定画面を表示
*/5 * * * * /usr/bin/php /var/www/magento/cron.php
これはMagentoが推奨する設定です。
5分おきに実行しますが、サーバーの不可を考えて変えても構いません。
また”/var/www/magento”の部分はサーバーへインストールしたときのディレクトリに変更してください。
CTRL+X→Yで書き込み終了します。(UbuntuなのでNanoエディタの場合です。)
Cronが登録されたかの確認は
sudo crontab -l
で確認できます。
Cronが実行されたかどうかは
tail /var/log/syslog
でログを確認できます。
[divider]ニュースレターの設定[divider]
「システム」ー「設定」-「お客様」-「ニュースレター」で設定を行います。
- 成功メールテンプレート
- 購読解除メール送信者
- 購読解除メールテンプレート
- 成功メール送信者
- 確認メールテンプレート
- 確認が必要
- 確認メール送信者
- ゲスト購読を許可する
[divider]ニュースレターのテンプレートを登録[divider] 次にニュースレターのテンプレートを作成します。
「ニュースレター」-「テンプレート新規追加」でテンプレートを追加します。 [checklist]
- テンプレート名
- テンプレート件名
- 送信者名
- 送信者アドレス
- テンプレートコンテンツ
- テンプレートスタイル
テンプレート名はあとでわかりやすいように設定してください。
テンプレート件名は、送信メールの件名になります。
例 {{var name}}様 歳末セールのお知らせです!
送信者名、送信者アドレスは適時変更してください。
その後、テンプレートコンテンツを入力していきますが、HTMLにするか、テキストにするかを事前に決定してください。上部の「プレーンテキストに変換」をクリックすると、テキスト形式に変更できます。でも最近のお客様はスマートフォンなどの普及もありますので、HTMLメールのままでいいかもしれません。
テンプレートスタイルにはCSSを入力していきます。凝ったデザインにしたい場合は、ここでCSSを入力してください。「テンプレートのプレビュー」で確認しながら、編集するといいでしょう。
※またFollow this link to unsubscribeと最初から入力されていますが、これは手動で日本語に変更してください。(ニュースレターの購読解除はこちらから。などでいいでしょう。)
[divider]ニュースレターの配信[divider] テンプレートの作成終了後、ニュースレターテンプレート一覧の画面に戻ります。作成した、テンプレートの右側の「ニュースレターキューイング中」を選択すると、再度作成画面に戻りますが、一番上に「キュー開始日」が追加されています。
ここでキューの開始日を設定し、「ニュースレターの保存」をクリックすれば、開始日に送信が開始されます。
Magentoでは一度の20件を送るようになってます。5分ごとに20件なので、100件送るのに25分かかると思ってください。
ここまでで、ニュースレター購読者に対する、メールマガジンの配信が可能になっていると思います。
是非活用して、売上貢献につなげてください!